口臭予防・対策ガイドTOP > 歯の病気からくる口臭
歯の病気からくる口臭には、大きく分けて2つの種類があります。いずれも不快な口臭を発する原因となるため、早期治療・予防が重要です。
虫歯でできた空洞に食べ物がつまり、その食べカスや歯垢(プラーク)が腐敗して口臭が発生します。
虫歯がさらに進行すると、歯髄(しずい)の神経組織がダメージを受け、腐敗臭まで発するようになります。こうなると、かなりの悪臭がすることもあります。
歯周病は歯の周辺組織(歯根膜、歯ぐき、歯槽骨など)の病気をまとめた総称で、痛みなどの自覚症状があまりない状態で進行してしまいます。
歯周病の原因は、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊で、歯と歯茎の間にできる歯周ポケットにプラークがたまると、細菌が増殖し口臭が発生します。
また、このプラークを放置すると歯肉に炎症を起こして「歯肉炎」になり、さらに症状が進み炎症が歯を支えている骨にまで進んだ状態を「歯周炎」と言います。
ここまで症状が進むと、さらに口臭がひどくなってしまいます。
最近の研究で、歯周病が全身疾患と深い関係であることがわかってきました。
心疾患は日本人の3大死亡原因の1つに挙げられる全身疾患です。歯周病菌は血流に乗って心臓や他の臓器に感染することがわかっていて、心臓の弁膜や内膜に発症する「細菌性心内膜炎」のほとんどは、口腔内の細菌が原因といわれています。
また、冠動脈に感染すると原因菌が産生する炎症性物質や毒素が血栓を作り、動脈硬化を進行させる可能性も指摘されています。特に血圧やコレステロール、中性脂肪の高い方は、口腔ケアを十分行う必要があります。
血糖値の高い状態が長く続くと歯周組織に炎症を起こしやすくなり、歯周病の進行を早めてしまいます。
また、糖尿病の方は、そうでない方よりも細菌感染しやすくなったり、創傷治癒が遅くなることもよく知られています。
※創傷治癒とは
私達が生命を維持するためには、外界からの攻撃や変化に左右されず体内の状態を一定に保つことが絶対必要条件で、この意味で皮膚は生体を外界から区分・保護する最前線のバリアと言えます。
創傷はそのバリアが破壊された状態なので、微生物の侵入や恒常性維持の破綻といったリスクを発生させることになります。これに対する生体の防御・修復システムが,創傷治癒という機構です。